ストッケのトリップトラップを使い始めると、毎日の成長に驚かされるばかりですよね。でも、離乳食の時期から大活躍してきたベビーセットが、最近なんだか窮屈そうに見えたり、子供が自分で椅子に登りたがって立ち上がる対策に頭を悩ませたりしていませんか。3歳までという公式の規定はあるけれど、実際にはいつまで使うのが正解なのか、外し方はどうすればいいのか、迷うのは当然かなと思います。実は、2歳を過ぎた頃がお腹周りが狭いと感じる最初の山場だったり、2003年以降のモデルかどうかの互換性やハーネスをいつまで使うかといったチェックポイントも意外と多いんです。今回は、私自身の調べた知識を詰め込んで、ストッケのベビーセットに関する疑問をまるごと解決できるような、後悔しない卒業ガイドを詳しくまとめてみました。
- ベビーセットの公式な利用期間と物理的な耐荷重の制限
- 子供の成長や心理的な自立から判断するリアルな卒業時期
- 卒業した後に重要となる座板や足のせ板の正しい調整方法
- 2003年以降のシリアルナンバー確認やV2・V3バージョンの違い
ストッケのベビーセットはいつまで?公式の推奨時期と仕様
ストッケのベビーセットは、単なる転落防止の柵ではなく、赤ちゃんの成長を支えるための精密な設計が施されています。まずは、メーカーがどのような意図でこの製品を設計し、いつまでの使用を想定しているのか、その「基本のき」から見ていきましょう。ここを理解しておくと、いつ外すべきかの判断基準がぐっと明確になりますよ。
生後6ヶ月から一人座りができる頃が開始の目安
ベビーセットの導入時期として、公式サイトでは「生後6ヶ月頃から」とされています。ただし、これはあくまで暦の上の目安です。最も重要なのは、お子さまの体幹がどれくらい発達しているかという点にあります。具体的には、「誰の助けも借りずに、自分の力だけで床に座り続けられるか」が導入のゴーサインとなります。
生後6ヶ月というと、ちょうど離乳食が始まるタイミングと重なりますよね。この時期の赤ちゃんは、まだ腰周りの筋肉が柔らかく、長時間垂直な姿勢を保つのが大変です。ベビーセットは、そんな赤ちゃんの背中と両脇をしっかりと包み込み、前後左右のグラつきを抑えてくれます。姿勢が安定することで、赤ちゃんは「食べる」という新しい体験に全神経を集中できるようになるんです。もし、まだ腰が据わりきっていない状態で無理に座らせてしまうと、背中が丸まってしまい、内臓を圧迫したり誤嚥(ごえん)の原因になったりすることもあるので、焦らずお子さまのペースを見極めてあげてくださいね。
公式規定は3歳頃かつ体重15kgまでが制限
メーカーが定める公式の利用期間は、「生後6ヶ月頃から3歳(36ヶ月)頃まで」となっています。そして、もう一つ忘れてはいけないのが「体重15kgまで」という制限です。この数字は、製品の耐久性だけでなく、椅子全体の重心バランスを考慮して設定されています。
お子さまが3歳に近づくと、体格にはかなり個人差が出てきます。たとえ年齢が2歳であっても、体重が15kgに達している場合は、安全性の観点からベビーセットの使用を終了する必要があります。なぜなら、15kgを超えたお子さまが身を乗り出したり、テーブルを強く蹴ったりした際に発生する負荷は想像以上に大きく、プラスチック製のパーツに過度な負担がかかる可能性があるからです。15kgという数値は、統計的な3歳児の平均体重を十分にカバーするように設定されていますが、成長の早いお子さまの場合は、早めの卒業を意識しておくと安心です。公式サイトでも、お子さまの安全を最優先にするよう呼びかけられています。
欧州基準と日本のSG認証をクリアした安全性
ストッケのベビーセットが世界中で選ばれている理由の一つに、圧倒的な安全基準への信頼感があります。欧州の厳しい安全規格(EN 14988:2017)に適合しているのはもちろんのこと、日本国内で販売されているモデルはSG認証も取得しています。SGマークは「Safe Goods」の略で、消費者が安心して使える製品であることを証明するものです。
SG認証製品は、構造や材質、強度など多岐にわたる検査をクリアしています。万が一、製品の不具合で事故が起きた際の賠償制度も整っているため、正規店での購入が推奨される大きな理由となっています。
この安全設計の核となるのが、股ベルトとガードが一体化した構造です。活発な赤ちゃんが立ち上がろうとしたり、下に滑り落ちたりするのを物理的に防ぐ設計になっています。こうした世界トップクラスの基準をクリアしているからこそ、私たちは安心して大切な赤ちゃんを座らせることができるんですね。
腰が据わる前の新生児にはニューボーンセットが必要
「トリップトラップを買ったから、生まれてすぐから使いたい!」という方も多いはず。でも、首が据わったばかりの赤ちゃんや、まだ腰が据わっていない時期にベビーセットを使うのはNGです。その時期に必要となるのが、専用のニューボーンセットです。
ニューボーンセットは、赤ちゃんが自然な丸まった姿勢(Cカーブ)を維持できるシェル型の設計になっており、生後すぐから9kg(およそ生後6ヶ月頃)まで使用できます。ベビーセットが「能動的に座る」ための道具であるのに対し、ニューボーンセットは「家族と同じ目線でリラックスする」ための場所です。赤ちゃんが自分から上体を起こそうとする仕草を見せ始め、一人でお座りができるようになったら、いよいよベビーセットへのバトンタッチ。この段階を踏むことで、無理なくスムーズに食卓デビューを飾ることができますよ。
離乳食の開始時期に合わせた最適な導入タイミング
離乳食のスタートは、赤ちゃんにとって人生の大きな転換期です。この時期にベビーセットを導入することは、非常に理にかなっています。食事をする際、正しい姿勢で座ることは、単にマナーの問題だけではなく、「咀嚼(そしゃく)と嚥下(えんげ)」という生命維持に直結する機能をサポートするためだからです。
垂直に近い背もたれがあるベビーセットに座ることで、赤ちゃんの気道がまっすぐに保たれ、食べ物を飲み込みやすくなります。また、体が安定していると「手づかみ食べ」にも積極的に挑戦しやすくなります。離乳食の準備として、ハイチェアとベビーセットを揃えることは、赤ちゃんに「これから美味しいものを食べる場所だよ」というメッセージを伝える大切な儀式のようなものですね。毎日の食事タイムが、赤ちゃんにとってもパパ・ママにとっても楽しみな時間になるよう、最適なタイミングで導入してあげたいところです。
背もたれのハイバックが赤ちゃんの体幹を支える役割
ベビーセットを構成するパーツの一つ、高い背もたれ(ハイバック)には、驚くほど緻密な人間工学的アプローチが隠されています。赤ちゃんの背骨は、成長とともに徐々にS字カーブを描いていきますが、座り始めの時期はそのカーブを保護してあげなければなりません。
このハイバックは、赤ちゃんの腰椎を適切な位置で支え、筋肉が疲れにくい姿勢を維持してくれます。体幹がしっかり支えられていると、不思議なことに手足が自由に動くようになります。これを「近位の安定は遠位の可動性を生む」と言ったりしますが、ベビーセットが体幹をガッチリ守ってくれるからこそ、赤ちゃんは小さな手で食べ物を掴んだり、コップを持ったりといった繊細な動きを習得できるんです。単なる「後ろに倒れないための壁」ではなく、成長をブーストさせるサポーターだと考えると、その重要性がより実感できるのではないでしょうか。
延長グライダーで後方への転倒リスクを防止する
ベビーセットには、椅子の脚の裏に取り付ける「延長グライダー」が付属しています。これは見た目こそ地味なパーツですが、安全面では主役級の役割を果たしています。お子さまが成長して力が強くなると、テーブルを足で力いっぱい蹴ることがありますよね。その瞬間、椅子には後ろに倒れようとする大きな力が働きます。
延長グライダーを装着していないと、強いキックによって椅子が後方にひっくり返る危険性があります。ベビーセット装着時は、必ずこのパーツが正しく取り付けられているか確認してください。
延長グライダーは、椅子の接地面を後ろに長くすることで、重心の移動を抑え、転倒を物理的に防いでくれます。特にフローリングなどの滑りやすい床では、椅子が後ろに滑ることで衝撃を逃がす効果もあります。お子さまの安全を守るための「最後のアドオン」として、必ずセットで使うようにしましょう。
ポリプロピレン製でお手入れ簡単かつ食洗機も対応
離乳食時期の食事は、まさに「戦い」ですよね。あちこちに飛び散るお粥、こぼれたスープ、ベタベタの手で触った跡……。そんな毎日の汚れも、ベビーセットならストレスなく綺麗にできます。素材には丈夫で軽量なポリプロピレンが採用されており、耐汚染性に優れています。
日常的には湿った布で拭くだけで十分ですが、驚くべきは家庭用食洗機での洗浄が可能(耐熱80℃以下)という点です。特に汚れが入り込みやすいレール(ガード)の隙間なども、丸洗いしてしまえばいつでも清潔。プラスチック製なのでカビの心配も少なく、衛生面を最優先したい離乳食期にはこれ以上ないメリットです。お手入れが楽だと、パパ・ママの気持ちにも余裕が生まれますよね。忙しい毎日の家事を少しでも軽減してくれる、賢い設計と言えるでしょう。
ベビーセットの付け方と正しく装着するための注意点
ベビーセットの取り付けは、工具が一切不要で非常にシンプルです。背もたれを本体に引っ掛け、レール(ガード)を座板の溝に差し込むだけで完了します。しかし、ここで絶対に守らなければならないポイントがあります。それは、「座板(座面)の位置」です。
ベビーセットを装着する際、座板は必ず一番上の段(1段目の溝)にセットしてください。これ以外の段に座板があると、レールが正しい位置に固定されず、隙間からお子さまが落下したり、使用中にパーツが外れたりする重大な事故に繋がります。また、座板の奥行きも深すぎると、レールのツメがしっかりとはまりません。装着後にガードを軽く引っ張ってみて、ガタつきがないか、ロックが「カチッ」と鳴っているかを確認する習慣をつけましょう。正しい付け方こそが、最大の安全対策になります。
2003年以降のシリアルナンバーか確認する方法
「友人から譲ってもらった古いトリップトラップに、最新のベビーセットを付けたい」という相談をよく耳にします。ここで注意が必要なのが、製造年による互換性です。現行のプラスチック製ベビーセットが装着できるのは、2003年5月以降に製造されたモデルに限られます。
これを確認するには、椅子の脚(床と接する部分)の裏側に刻印されている8桁のシリアルナンバーをチェックしてください。ナンバーが「3」以上の数字(3, 4, 5…)で始まっていれば、現行のベビーセットが取り付け可能です。逆に「0」「1」「2」で始まる古いモデルは、木製のベビーガードを使用していた時代の設計なので、最新のプラスチックパーツとは溝の形が合いません。中古での購入や譲渡を検討している方は、まずスマホのカメラで脚の裏をパシャリと撮って、ナンバーを確認することから始めてくださいね。
ストッケのベビーセットをいつまで使うか決める卒業の基準
公式には3歳まで使えますが、実際には2歳前後で卒業を検討するご家庭が非常に多いのが現実です。いつ外すべきか、そのタイミングを見極めるための具体的なサインをご紹介します。お子さまの成長は十人十色。数字に縛られすぎず、目の前のお子さまの様子をよく観察してみましょう。
2歳頃になるとお腹周りが狭いと感じるユーザーが多い
お子さまが2歳を過ぎる頃になると、骨格がしっかりしてきて「体格」がぐんとよくなります。すると、それまでスムーズだったベビーセットへの乗せ降ろしが、なんだか「よっこらしょ」という感じになってきませんか?「ガードの隙間に足を差し込むのが大変になった」「座った時にお腹とガードがぴったり密着している」といった状況は、最初の卒業サインです。
特に冬場、厚手のセーターやフリースを着せていると、さらに空間がタイトになります。無理に押し込むように座らせると、お子さまが椅子に座ること自体を嫌がるようになってしまうことも。窮屈さは血流を妨げたり、リラックスして食事を楽しむ妨げになったりもします。「最近ちょっと狭そうかな?」と感じたら、それはお子さまが順調に大きくなっている証拠。卒業を前向きに検討し始める良いきっかけになりますよ。
子供が自力で椅子に登り降りできるかが外す目安
ベビーセットが付いている間は、親が抱き上げて座らせる必要がありますが、2歳を過ぎると運動能力が発達し、何でも「自分でやりたい!」という欲求が爆発します。もしお子さまが、ガードのない椅子(大人の椅子など)に自分で登り、座り、安全に降りられるようになっているなら、ベビーセットはもう不要かもしれません。
「一人で安全に登り降りができるか」は、安全上の最重要チェックポイントです。ガードを外しても、自分で正しい位置に座れるだけの身体能力が備わっていれば、転落のリスクはぐっと下がります。
自分の力で椅子に座り、食卓に参加する。この小さな成功体験の積み重ねが、お子さまの自信に繋がります。身体的な準備が整っているかどうかを、遊びの延長で見守ってあげてください。
自分でやりたいという自立心の芽生えを尊重する
発達心理学の視点で見ると、2歳前後は「自我」が確立される非常に大切な時期です。それまで「守られる対象」だった赤ちゃんが、一人の「自立した子供」へと脱皮していくプロセスですね。大人と同じようにガードのない椅子に座ることは、お子さまにとって大きな自信と喜びになります。
「赤ちゃん用」のパーツを外してあげることは、「あなたを一人の対等な家族として認めているよ」というメッセージにもなります。私の周りでも、ベビーセットを外した途端に、食事の時の落ち着きが出たり、自分から進んで準備を手伝うようになったりしたという話をよく聞きます。お子さまの「自分で!」という気持ちを大切に汲み取って、成長の階段を一段登らせてあげるのも、親としての素敵なサポートではないでしょうか。
ガードを嫌がるイヤイヤ期の行動変化への対応
いわゆる「イヤイヤ期」真っ盛りの2歳児にとって、自由を制限されるベビーセットのガードは、時として怒りの対象になります。座らせようとすると足を突っぱねて抵抗したり、座った後もガードをガシガシ叩いて出たがったり。そんな光景に疲れ果てているパパ・ママも多いかもしれません。
もし、ベビーセットがあることで食事の時間が苦痛な戦いになっているなら、思い切って外してみるのも一つの戦略です。拘束感がなくなることで、お子さまの機嫌が直り、スムーズに食事をしてくれるようになることもあります。もちろん、外した直後は立ち上がらないように言い聞かせる根気が必要ですが、イヤイヤ期の激しい抵抗に遭いながら無理強いするよりは、新しいステップへ進む方がお互いの精神衛生上、良い結果を生むことが多いですよ。
立ち上がるのを防ぐならハーネスの併用がおすすめ
「ベビーセットは狭そうだけど、外すとすぐに立ち上がって歩き回るから目が離せない!」という悩みは、ハイチェアを使っている家庭の「あるある」です。そんな時に頼りになるのが、別売りのストッケ ハーネスです。
ハーネスは5点留めで、肩とお腹を優しく、かつしっかりとホールドしてくれます。ガードによる物理的な圧迫感はないものの、座面から立ち上がる動きだけを制限できるため、安全性を保ちながら「広々とした座り心地」を提供できます。2歳から3歳にかけての、「活発だけどまだルールが守れない」という絶妙な時期をサポートしてくれる、まさに橋渡しのようなアイテムです。立ち上がり癖に悩んでいるなら、卒業を遅らせるのではなく、ハーネスを導入してガードを外すという選択肢もアリですよ。
抜け出しによる転落事故を防ぐための安全管理
ハイチェアからの転落は、家庭内で起こる乳幼児の事故の中でも非常に頻度が高く、注意が必要です。特に危険なのが、ベビーセットのガードがあるのに、その隙間に足をかけてよじ登ったり、無理やりすり抜けて脱出しようとする行為です。
消費者庁のデータによると、ハイチェアからの転倒事故は1歳〜2歳に集中しています。ガードがあっても、立ち上がろうとする動きを見せたら決して目を離さないでください。(出典:消費者庁『子どもを事故から守る!メール』)
「ガードがあるから安心」と過信せず、お子さまが危険な動きを繰り返す場合は、前述のハーネスを使うか、あるいは「座り方」を再教育するタイミングだと捉えましょう。安全管理は何よりも優先されるべきポイントです。
膝裏がガードに当たるのは座板の奥行きが合わないサイン
お子さまを座らせた後、太ももの裏や膝の裏をチェックしてみてください。赤くなっていたり、跡がついていたりしませんか?これは、成長によってお子さまの脚が長くなり、現在の座板設定では膝裏がガードのレールに干渉してしまっているサインです。
ベビーセット装着時は座板を1段目に固定しなければならないため、奥行きの調整にも限界があります。身長が伸びてくると、どうしても脚が窮屈になり、血流が悪くなって足が痺れてしまうことも。お子さまが食事中にしきりに足を動かしたり、座るのを痛がったりする場合は、物理的にもうベビーセットが体格に合っていないということです。迷わず外して、お子さまの脚の長さに合わせた座板調整を行ってあげましょう。
トレイを卒業して家族と同じテーブルを囲む時期
ベビーセット専用のトレイ(テーブル)は、手元で完結する離乳食期には非常に便利ですが、お子さまが大きくなるにつれて、ダイニングテーブルへ直接手を伸ばしたがるようになります。トレイを外して、椅子をテーブルにぴったり寄せようとした時、ベビーセットのガードがテーブルの天板に当たって、適切な距離まで近づけないことがよくあります。
家族と同じ食卓で、同じ目線で、同じルールで食事をする。これは社会性を養う上でも非常に重要なプロセスです。トレイを卒業し、本格的に「食卓のメンバー」として加わるタイミングは、ベビーセットそのものを卒業する素晴らしいきっかけになります。ガードがなくなることで、テーブルとの距離が縮まり、食べこぼしも減るという嬉しいメリットもありますよ。
窮屈そうな様子が見えたらベビーセットの外し方をチェック
「外し方が難しそうだから、つい後回しにしている」という方もいるかもしれませんが、安心してください。ベビーセットの取り外しは、取り付け時と同じくらい簡単です。背もたれパーツの後ろ側にあるツメを押し込み、レールパーツを前方に引き抜くだけで、あっという間に「大人の椅子」のような姿になります。
大切なのは、外した後の「再調整」です。ガードがなくなる分、お子さまを支えるのは座板と背もたれだけになります。外し方をチェックすると同時に、後述する座板と足のせ板の黄金バランスを確認して、お子さまが「外してよかった!」と思えるような完璧なセッティングを準備しておいてあげてくださいね。
2歳半から3歳の間で卒業を決める家庭の体験談
実際のユーザーさんの声を聞くと、最も多い卒業の平均値は2歳6ヶ月前後に集中しています。「3歳まで使えると書いてあったけど、おむつが外れるタイミングで、自分で座れるように外しました」「下の子が生まれてベビーセットが必要になったので、上の子は2歳で卒業。意外としっかり座れました」など、家庭の事情に合わせて柔軟に決めている方が多いようです。
中には「うちの子は大人しいので3歳過ぎまで付けていました」という方も。共通しているのは、どのご家庭も「子供が安全に、かつ快適に座れているか」を基準に判断していること。周りの子が外したからといって焦る必要はありませんが、2歳半を過ぎたら一度「外してみるシミュレーション」をしてみるのが、スムーズな移行のコツかもしれません。
ストッケのベビーセットがいつまでも快適な理由と卒業後の調整
ベビーセットを卒業したその日から、トリップトラップは本当の意味で「一生モノ」の椅子へと進化します。でも、ただアクセサリーを外しただけでは、そのポテンシャルを半分も発揮できていません。ここからは、ベビーセット卒業後に絶対に行うべき、人間工学に基づいた「黄金の調整」について詳しく解説します。
ベビーセット卒業後は座板の高さを肘の角度で決める
ベビーセットを外したら、真っ先に行うべきは座板(座面)の高さ変更です。これまでは1段目に固定されていましたが、これからはお子さまの座高に合わせて自由に動かせます。目標とするのは、テーブルに手を置いた時に「肘の角度がちょうど90度」になる高さです。
この「肘の角度90度」は、肩の力を抜いてリラックスした状態で作業ができる、人間にとって最も疲れにくい姿勢の基本です。座板が低すぎると、お子さまは肩をすくめて食事をすることになり、肩こりや食事への集中力低下を招きます。逆に高すぎると、前かがみの猫背になりやすくなります。お子さまを実際に座らせて、横から肘の角度をチェックしながら、最適な溝を選んであげてください。わずか3cmの差で、お子さまの姿勢が見違えるほど良くなるはずですよ。
正しい姿勢を保つための座面の奥行き設定マニュアル
座板の「高さ」と同じくらい重要なのが「奥行き」です。多くのパパ・ママが見落としがちなポイントですが、ここが合っていないと、どんなに良い椅子でも姿勢が崩れてしまいます。
正しい設定は、お子さまがお尻を背もたれにしっかりとつけた状態で、「太ももの4分の3が座板に乗っている」状態です。 膝の裏が座板の角に当たってしまうと、血流が悪くなり足が痺れてしまいます。座板の前端と膝裏の間に、指が2〜3本入る程度の隙間があることを確認してください。座板を出しすぎず、かつ引き込みすぎない「ジャストサイズ」に設定することで、骨盤がしっかりと立ち、安定した座位を保つことができます。
足のせ板を第二の床として活用し体幹を安定させる
トリップトラップが「魔法の椅子」と呼ばれる最大の理由は、この足のせ板の存在にあります。私たちは床に足がつかない状態で座ると、無意識にバランスを取ろうとして体幹が揺れ、落ち着きを失ってしまいます。足のせ板は、お子さまにとっての「第二の床」なんです。
足がしっかりと着いていると、重心が安定し、脳に「安心感」が伝わります。これが食事中の集中力を高め、立ち歩きを減らすための最も有効な対策になります。
ベビーセットを外すと、お子さまの足の位置はより明確になります。膝が直角(90度)に曲がり、足の裏全体がピタッと板に着く高さに調整しましょう。もし足が板に届いていなかったり、逆につま先立ちのようになっていたりする場合は、すぐに溝の位置を見直してあげてください。これだけで、食事の時間がぐっと穏やかになるはずです。
咀嚼機能を高めるために足の裏を板に密着させる重要性
「足の裏を板に着けること」には、姿勢以外にも大きなメリットがあります。それは「噛む力(咀嚼力)」の向上です。私たちは食べ物を噛み砕くとき、無意識のうちに足を踏ん張って顎に力を入れています。
足が宙ぶらりんの状態だと、顎に十分な力が伝わらず、噛む回数が減ったり、丸飲みをしてしまったりする傾向があります。足の裏全体がしっかり板に密着していることで、力強い咀嚼が可能になり、唾液の分泌も促進され、消化吸収を助けます。また、しっかり噛むことは顎の発育を促し、将来的な歯並びにも良い影響を与えると言われています。「一生、自分の歯でおいしく食べる」ための基礎作りが、この足のせ板の調整から始まっていると考えると、背筋が伸びる思いがしますよね。
成長に合わせて座板と足のせ板の溝を細かく調整する
お子さまの成長は、私たちが想像するよりもずっと早いものです。一度完璧に調整したつもりでも、数ヶ月後にはもうズレが生じていることも。そこでおすすめしたいのが、定期的な「セルフメンテナンスの日」を決めることです。
| お子さまの年齢 | 座板の溝(上から数えて) | 足のせ板の溝(上から数えて) |
|---|---|---|
| 2歳〜3歳(卒業直後) | 1〜2段目 | 5〜7段目 |
| 4歳〜5歳(幼稚園期) | 2段目 | 8〜9段目 |
| 6歳〜8歳(小学校低学年) | 3段目 | 10〜12段目 |
| 10歳〜大人 | 足のせ板を座板として代用 | 不要(またはステップとして) |
季節の変わり目、例えば衣替えのタイミングなどに「ネジの緩みはないかな?」「足の高さは合っているかな?」と確認してあげてください。こまめな微調整が、お子さまの健やかな成長を一生涯サポートし続ける秘訣です。
トリップトラップ本体を大人まで長く愛用するコツ
ベビーセットを卒業しても、トリップトラップの物語は終わりません。むしろここからが本番。耐荷重136kg(現行モデル)を誇るこの椅子は、適切に扱えば文字通り「一生」使い続けることができます。そのためには、少しだけ「木の性質」を理解したお手入れが必要です。
トリップトラップは主にビーチ(ブナ)材やオーク材などの天然木で作られています。極端な乾燥や直射日光は、木材の反りやひび割れの原因になるので、エアコンの風が直接当たる場所や窓際は避けるのがベターです。また、食べこぼしの水分を長時間放置すると、木材の呼吸を妨げ塗装を傷めることも。毎日の拭き掃除と、数ヶ月に一度の「ネジの増し締め」を心がけるだけで、使い込むほどに味わいが増す「家族の一員」になってくれますよ。
譲渡や中古購入時に役立つV2やV3のバージョンの違い
ベビーセットを卒業した後、それを売却したり、逆に下の子のために買い足したりすることもありますよね。その際に混乱しやすいのが「バージョン」の違いです。ガードの内側に「V2」や「V3」といった刻印があるのを見たことはありませんか?
これらは主に、専用トレイの取り付けスロットがあるかどうかを示しています。V2以降のモデルは現行のトレイがワンタッチで装着できますが、それ以前のモデルや無刻印の初期型ベビーセットには、トレイを固定するための穴が開いていません。中古で購入する場合は、「トレイが付けられるバージョンか?」を必ず確認しましょう。こうした知識を持っているだけで、フリマアプリなどでのトラブルを未然に防ぎ、賢く製品を活用することができます。
ホワイトやナチュラルなど本体カラーに合わせた選び方
ベビーセットをいつまで使うかを考える楽しみの一つに、「カラーコーディネート」があります。トリップトラップはカラーバリエーションが豊富なので、本体とベビーセットの色をあえて変える「バイカラー」を楽しむファンも多いんです。
例えば、ナチュラルの本体にホワイトのベビーセットを合わせると北欧らしい明るい印象になりますし、グレーの本体にソフトミントを合わせればモダンで洗練された雰囲気になります。ベビーセットを卒業してパーツを外したとき、そこにはまた違った美しさの木製チェアが現れます。パーツがある時とない時、それぞれのスタイルを楽しめるのもストッケならではの魅力。卒業後のシンプルな姿を見越して、本体のカラーをじっくり選ぶのも楽しい時間ですね。
不要になった後は中古市場で高く売却できる資産性
ベビーセットの利用期間は数年ですが、その価値は驚くほど長持ちします。ストッケは世界的な人気ブランドであり、その耐久性は折り紙付き。そのため、使い終わった後のベビーセットは、中古市場で非常に高い需要があります。
綺麗な状態で保管されていれば、定価の半額〜7割程度で取引されることも珍しくありません。延長グライダーや説明書、外箱が揃っていると、さらに査定額が上がります。
「たった数年のために1万円は高いかな?」と迷っているパパ・ママも、将来的に売却できる「資産」だと考えれば、実質的な負担は月々数百円程度。そう考えると、最高峰の安全と座り心地を手に入れるための投資としては、これ以上ないほどコストパフォーマンスに優れていると言えるのではないでしょうか。
ストッケのベビーセットをいつまで使うかは子供の成長次第
結局のところ、ストッケのベビーセットをいつまで使うかという問いに対する答えは、「公式の3歳という目安を指針にしつつ、お子さま一人ひとりの身体と心の成長に合わせて、柔軟に決める」ことに尽きます。物理的に窮屈になった時、自分で登りたいと主張し始めた時、そして正しく座るルールを理解できた時。その一つ一つのサインが、ベビーセットからの卒業式です。
ベビーセットを外したトリップトラップに座るお子さまの姿は、昨日よりも少しだけ逞しく、お兄さん・お姉さんに見えるはず。その成長の瞬間を、ぜひ家族みんなでお祝いしてあげてください。これからも続く長い「座る時間」が、トリップトラップとともに健やかで楽しいものになりますように。正確な取り付け方法や最新の仕様については、必ずストッケ公式サイトを確認して、安全な育児を楽しんでくださいね。


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